Lift(持ち上げる)
ウエイトリフティングのように、クイックで(素早く)持ち上げる運動の価値は「筋発揮」。ベクトルは外へ。
ボディビルディングのように、筋肉をつけるためのフリーウエイトやレジスタンストレーニング(いわゆる筋トレ)の価値は「筋肥大」。ベクトルは内へ。
最大筋力の40%程度の負荷を何回持ち上げられるかのように、低負荷・高反復のトレで鍛錬できる「筋持久力」筋内にどれだけ毛細血管が発達しているかで決まる。
毛細血管が発達していて循環が良ければ、速筋収縮で生じる乳酸などをスムーズに除去できて、遅筋線維にも多くの酸素を供給できる。遺伝的影響はさほど大きくない。
「筋発揮・筋肥大・筋持久力」のリフティングから、大きな発揮パワー、神経系、筋力、回復力を養えます。
「筋力」
筋肉が発揮する力(筋力): 主に関節を動かす力として発揮。各筋肉がどの関節をどの方向に動かすのか、関節を関節動作を見極める。
動作のメカニズム:どの筋肉がターゲットか、関節をどのように動かす運動なのか。運動の動作中の関節トルク、動作における関節動作の働き。筋力を高めることは車のエンジンを大きくなるのと同じ。そのパワーを使いこなす動きや、身体の使い方は技術的な話(スポーツ、走る 跳ぶなど)
筋張力: 縮む方に力を発揮
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*野球は爆発的なスポーツであるため、ウエイトリフティングでの大きなパワーの発揮は重要。
パワークリーンのセカンドプルで発揮されるパワーは、
スクワット中に発揮するパワーの5 倍、
ベンチプレスで発揮するパワーの18倍に相当。
このような大きな発揮パワーは、動作速度の速さ×挙上するバーの負荷の大きさが合わさった結果で、これが可能になるのはウエイトリフティング運動だけ。
例えば、時速 85マイル(136 km) で投げられたボールを 400フィート (120 m)飛ばすには、(無風、適温状態で)時速 76マイル(122 km)のバットスピードが必要。
*特異性の概念が示唆するように、打撃や投球のパワーを向上させるトレーニングには、高速のトレーニング法を取り入れる必要がある。
ウエイトリフティング種目のような高速トレーニングは、力の立ち上がり速度の向上をもたらす可能性が高い。
ウエイトリフティング運動では、タイプⅡaの(速筋)運動単位の動員が要求されるから。
ボールを打ったり投げたりする動作は、地面に足を押し*つけることで発揮された力がキネティックチェーンを通じて伝達されることにより生じる。
この点を考えると、野球におけるリフティングの利用は一層強く支持される。野球では、発揮された力が下半身を通り上半身へと伝わり、 そこでボールを打ったり投げたりする力となって現れる。
これはまさにウエイトリフティングの動作を行なうときに起こることそのものである。まず地面を強く押すことによって反力が生じ、その力がキネティックチェーンを下から上へと伝わって、 バーベルを爆発的に動かす力として発揮される。
つまり、野球の打撃や投球とウエイトリフティング運動には強い類似性がある。
対称的に、エクササイズマシンの利用を強調したトレーニングプログラムは、特定の筋群を単独で鍛えることができるが、複数の運動面での動作は除外されるため、その効果はより低いと思われる 。
これまでに提供された情報に基づくと、資格のある有能なコーチの指導を受け、その監督下で行なえば、ウエイトリフティング運動は、野球のパフォーマンスを向上させる安全で効果的なトレーニング方法であることが明らかになっている。
しかし、選手に提供するプログラムにウエイトリフティング種目を取り入れる前に、ストレングス&コンディショニングコーチがそれらの運動を指導し監督する十分な能力と資格を有していることがきわめて重要である。
フリーウエイト
動きの質/Movement quality
動きのバリエーション/Movement variation
•筋肉(内へ)刺激
•挙上動作テンポは色いろ
•エンジン自体そのもの
•基本性能(ベースアップ)
•反動なし(ストリクト)